今回は髪のハネに関しての記事となります。
髪がハネて困ってしまう、というお声は頻繁に耳にします。
せっかくきれいに切りそろえたボブなのに、いつも右だけハネる。
アイロンまで持ち出して直そうとするけど、更に悪化してしまった。。。
などなど、私が過去聞いた苦い体験談は数えきれません。
私が今回お伝えする解決法は正直、全てのハネには対応していません。
なぜなら強烈な髪自体のクセや、ストレートパーマなどで人為的に髪の構成を書き換えた髪のハネを直すには、薬剤(ケミカル)の力が必要になると考えているからです。
だから全てには対応しきれていません。。。が、50%位のハネのお悩みは解決できる内容となっています。
それも必要な道具はドライヤーのみです。
では本文の前に少しだけ自己紹介させてください。
新潟市で訪問美容をしている斎藤真輝といいます。
合格率2%業界最難関試験ヘアケアマイスター保持者です。
いろいろな情報が行き交っている時代ですが、多少は信頼して頂けるのではないかなとおもっております。
ハネの種類
髪のハネにも種類があります。
1 髪の癖による水分ムラによるハネ
2 ストレートパーマやパーマによる毛髪構造の書き換えによるハネ
3 カット技法、乾かし方等で発生する物理反応によるハネ
ざっくり上記の三種類に類別できます。
《1》、《2》に関しては毛髪内部の結合が原因のハネになります。
なのでそれを直すためには薬剤(化学)の力を借りる必要がありますので今回は割愛します。
今回は髪の乾かし方一つで解決できる《3》のハネを緩和する方法をお伝えします。
ハネの例
ハネが一番気になるスタイル。
感じ方は個人差あります。
しかし一般的にボブスタイルでの顔まわりのハネが一番気になるハネではないでしょうか?
それはなぜか?
髪のカット技法の中でボブスタイルの顔まわりにはハネやすい部位が存在するからです。(※顔周りにFGを入れない前下がりベースのボブを想定しています。)
以下写真を加えながら説明します。
カット終了後、髪が濡れている状態です。
左右同じ長さでやや前下がりのショートグラデーションボブです。
ここから髪を乾かしていきます。
↓
お顔に髪が当たらないように、後方に乾かしました。
青で囲ったように、右側のサイドがハネています。
正確には、サイドの毛先に前方へのカールがついている状態です。
この状態でブラシやアイロンで直そうとしても、より悪化するケースが多いです。
なぜこんなにハネるのか?
↓
左(スマホの場合上)の画像のように、後方に乾かしたとします。
その場合、真ん中の画像のように、毛先は乾かした方向とは逆方向に毛流れが発生します。
理屈としては三枚目の通りです。
青色の矢印が一本の髪の毛だと思ってください。
乾かし方によって、赤色で囲った部分に後方への癖が発生します。
その先の紫色で囲った部分は、毛髪の重さに耐えきれず重力方向へ髪は流れます。
橙色で囲った部分は、毛髪のキューティクルの強度によって、重力で受けたエネルギーが維持され前方にハネている状態です。
左右同じように乾かしても、右側だけハネるという方は多いと思います。
それは右側の毛穴の向き自体が、後方を向いている方が多いからです。
そういう方は普通に乾かしても画像のように根元に後方への癖がある状態なので前方へのハネは発生しやすいです。
ハネない乾かし方
ハネない乾かし方はとても簡単です。
結論から言えば前方方向へ乾かすだけです。
それだけでショートボブの前方方向へのハネはほぼ解決します。
また画像を参考にしながら解説を行います。
前方へハネる悪さをする部位の髪は、青色で囲った部分です。
もみあげの上の辺りの髪の毛です。
なのでこの部分の髪の毛を、前方に向かって乾かすようにしましょう。
やや前方上方に乾かすと更に良いです。
御自分で乾かす場合、ややアゴを引いて乾かすとやりやすいと思います。
そうすると画像のように前方へのハネはなくなり、自然に収まるボブに仕上がります。
余談
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回使用したお人形は、顔にかなり個性的なメイクが施されておりお見苦しかったかもしれません。
その点は気にしないで頂けると幸いです。
施設、病院、在宅での洗髪は実際、頻繁に行えるものではないと思います。
だからこそ一回一回の乾かし方に注意していただき、ご満足いただけるヘアスタイルでお過ごしいただけたら嬉しく思います
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