今回は髪の悩み。その中でも髪の栄養、ダメージに関して原因と対策を一般の方にもわかりやすいようにかみ砕いてご紹介します。
その前に少しだけ自己紹介させてください。
新潟市で訪問美容をしている斎藤真輝と申します。
スタイリスト歴7年。合格率2%業界最難関資格といわれているヘアケアマイスター保持者です。
色々な情報が行き交っている現代ですが多少は信頼して頂けるのではないかなと思っております。
髪の構成
髪の構成は次のようになっています。
タンパク質:80〜85%
水分:11〜13%
メラニン色素:4.5%
脂質:1〜6%
ご覧の通りタンパク質と水分で9割以上が占めています。
以上のことから正常な髪を作り出すためにタンパク質が必要不可欠となります。
もし仮に栄養不足にの状態だとハリコシがない細くてパサパサした髪が生まれてきます。
栄養不足の状態で生まれた養細い髪はそのままボリュームダウン、薄毛に直結するので困りますよね。
そうならないためにまずはしっかりした食事をとりましょう。
1日のタンパク質の推奨摂取量は体重×0.8〜1グラムです。
髪の構造
髪は外側からキューティクル、コルテックス、メデュラの三構成となっています。
占める割合は次の通りです。
キューティクル:10%
コルテックス:85〜90%
メデュラ:0〜5%
髪の構造は巻寿司によく例えられます。
海苔の部分がキューティクルでお米部分がコルテックス、具の部分がメデュラです。
キューティクルは耳にすることも多いと思いますが髪のツヤなど見た目に大きく関わってくる部位です。
コルテックスは髪の8割以上を占める内部成分でパーマやカラーをする時に必要になってくる部位です。
メデュラは人によっては無い人もいるくらいなのであまり気にしなくていい部位です。
髪のダメージ
ダメージとはなんでしょう?
感じ方はそれぞれですが毛髪科学の定義では髪が正常な状態でなくなることです。
具体的に2点説明します。
1:キューティクルがはがれている。もしくははがれ落ちている状態。
【髪にツヤがなくクシ通りが悪い】
2:コルテックスが外部に流出して毛髪内部がスカスカの状態。
【髪にコシがない。パーマやカラーがすぐ取れる】
思い当たる節もあったのではないでしょうか?
効果的な対策を講じるためにまずはその原因を知りましょう。
ダメージの原因
キューティクル 紫外線・摩擦・カラー・パーマ・ドライヤー、アイロンの熱
コルテックス カラー・パーマ・アイロンの熱
キューティクルは紫外線や枕との摩擦でもダメージが発生しますので髪を伸ばしている方はダメージと付き合っていかなくてはいけません。
ただしそうした自然のダメージとカラー、パーマ、アイロンなどのダメージではダメージ量に大きな差があります。
カラーで例えるなら薬剤の強さにもよりますが体感的には
カラー1回=一年分の紫外線ダメージ量
大げさな話ではなくそのくらい薬品ダメージは大きいです。
最近よく使われているコテやアイロンも温度によりますが基本的に薬剤並みにダメージなので注意が必要です。
そうは言っても今の時代カラーやアイロンとは付き合っていかないといけませんよね。
ではどうすればいいか?ダメージ対策をご覧ください。
ダメージ対策
カラー ・サロンで知識のある人にダメージレスな薬剤選定をしてもらう
・セルフカラーでは薬剤選定できないので控える。
・メッシュ(ハイライトなどで全頭は染めない)
パーマ ・知識のある美容師に自身の毛髪状態に合わせたより効果的でダメージレスな薬剤選定をしてもらう
・一般的なホット形パーマ(デジパ)などは避ける。(例外あり)
・クリープなどでローダメージで最大限の効果を出してもらう
アイロン ・毛先はあまり熱を加えない。
・温度設定をダメージ部、髪質によって使い分ける。
【軟毛、ハイダメージ毛140℃】【硬毛、ノーダメージ毛180℃】
・ヘアビューロンなどのダメージ対策加工をしてあるアイロンを使う
ホームケア ・トリートメントの使用
・レプロナイザー等のホームケアドライヤーを使う
・アウトバストリートメントの使用
カラー、パーマは誰がどのように行っても確実に髪にダメージを与えます、それは事実です。
しかし与えるダメージ量は薬剤の種類や施術方法により大きく異なってきます。
言い方を変えれば知識のない美容師のカラーとセルフカラーのダメージ量は大差がありません。
逆に知識のある美容師のカラーとセルフカラーではダメージ量に天地の差が生まれます。
カラーやパーマをするのなら知識のある美容を見つけること。
一番確実なのは資格や経歴で確かめる方法です。
全ての美容師ではありませんが中には質問されなんの正当性もない適当な回答を恥じらいもなく言う美容師もいます。
そして一般の方はそれを見極める術を持たないのが事実です。
髪は一年大切に伸ばしても約15センチしか伸びません。
それを大切にしていかにおしゃれを楽しむかが大事なことだと思います。
髪のダメージについては下記のリンクを参考にして下さい。
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