今回はCMなどでもよく耳にするミノキシジルに関してどういった薬なのか?
実際に効果はあるのか?
といった内容を一般の方にもわかりやすいようにかみ砕いてご紹介します。
その前に少しだけ自己紹介させてください。
新潟市で訪問美容をしている斎藤真輝と申します。
スタイリスト歴7年。合格率2%業界最難関資格といわれているヘアケアマイスター保持者です。
色々な情報が行き交っている現代ですが多少は信頼して頂けるのではないかなと思っております。
目次
ミノキシジルとは何か?
元々は高血圧患者用に作られた血管拡張薬です。
その後に髪を育成し脱毛症を回復させる効果が発見され、1980年代に世界で初めて認可された脱毛症の治療薬です。
世界90か国以上で承認されており、アメリカなど世界中の多くの国の人が使っている育毛剤に配合されている成分となります。
日本でも、ドラッグストアや薬局などでリアップ(大正製薬)に有効成分として配合されています。
2017年に日本皮膚科学会で発表された「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によれば、ミノキシジルの外用薬は「発毛効果に関して、高い水準の根拠がある」とされており、「推奨度A」と最高レベルにランクされています。
ミノキシジルの効果
脱毛症の治療薬として効果的であると言えます。
それは3つの医学的効能があるからです。
1-血管を拡張して血流を改善
ミノキシジルは血管拡張作用により、脱毛スイッチが入ってしまった毛根や収縮した血管の再生を促し、髪の毛を製造する毛乳頭細胞や毛母細胞へより多くの栄養素や酸素を行き届かせます。
従って、AGAで弱った髪だけではなく、円形脱毛症のほか殆どの脱毛症に効果を発揮すると言われています。
2-発毛シグナルの作用
ミノキシジルには、毛母細胞の分裂を促し、育毛・発毛を促進する発毛シグナルを促す作用があるとされています。
3-毛母細胞の死滅を防ぐ効果
ミノキシジルには毛母細胞の死滅(アポトーシス)を抑制して髪の毛が成長期から退行期へ移行し、脱毛を予防、発毛を促進する作用があります。
ミノキシジルの市販薬のご紹介
ミノキシジル配合の発毛剤一覧表です。注目すべき違いはやはりミノキシジルの濃度でしょう。国内では5%が最大濃度です。
販売元 商品名 ミノキシジル 濃度 内容量 価格(税抜き) 発売開始日
大正製薬 リアップ 1% 60ml 5,500円 1999年6月
リアップリジェンヌ 1% 60ml 5,239円 2005年3月
リアップレディとして
発売開始し2011年11月に
現行名に変更
リアッププラス 1% 60ml 5,239円 2008年1月
リアップX5
プラスローション5% 60ml 7,048円 2015年10月
リアップジェット 1% 100ml
(薬液67ml+
噴射剤33ml)3,800円 2012年12月
アンファ スカルプD
メディカルミノキ55% 60ml 7,223円 2018年8月
東和薬品 ミノアップ 5% 60ml 7,048円 2018年11月
ロート製薬 リグロEX 5% 60ml 7,000円 2018年11月
日本
ジェネリックミノキシジル
ローション5%「JG」5% 60ml 7,000円 2018年12月
詳細を話せばミノキシジル以外の有効成分がメーカーごとに異なってたりはしますが大きく着目すべき点は濃度です。
5%の方が間違いなく効果は高いです。
しかしその分副作用のリスクが大きくなるのでご注意ください。
注意点【副作用】
主な副作用
ミノキシジルを外用薬として利用した場合、最も多い副作用としては「頭皮のかゆみ」があります。
その他には
・頭皮の発疹・発赤
・頭皮のかぶれ、フケ、使用部位の熱感等
・頭痛、めまい、気が遠くなる
・胸の痛み、心拍が速くなる
・体重増加、手足のむくみ、
・接触皮膚炎、湿疹、脂漏性皮膚炎
などの症状が副作用として確認されています。
女性のミノキシジル使用について
現在市販で出回っている発毛剤のミノキシジル濃度は、男性向けが5%、女性向けが1%になります。
5%の男性用の方が効果がありそうですが濃度が高まるとかゆみや炎症などの副作用の危険も高まります。
日本皮膚科学会でも比較試験の結果、男性型には濃度5%、女性型脱毛症には濃度1%のミノキシジルを外用するよう指針を出しています。
早く結果を出そうとして副作用が表れてしまったら治療そのものが続けられなくなってしまいます。
医師にかからず自身で治療する女性の場合まずはミノキシジル濃度1%の発毛剤を使用しましょう。
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