今回は髪の悩み。その中でも髪のダメージとケアに関して一般の方にもわかりやすいようにできるだけ専門用語を使わずかみ砕いてご紹介します。
その前に少しだけ自己紹介させてください。
新潟市で訪問美容をしている斎藤真輝といいます。
スタイリスト歴7年。合格率2%業界最難関資格といわれているヘアケアマイスター保持者です。
色々な情報が行き交っている現代ですが多少は信頼して頂けるのではないかなと思っております。
目次
髪の痛みの原因と対策
髪の痛みとは何か?
1:キューティクルがはがれている。もしくははがれ落ちている状態。
【髪にツヤがなくクシ通りが悪い】
2:コルテックスが外部に流出して毛髪内部がスカスカの状態。
【髪にコシがない。パーマやカラーがすぐ取れる】
髪の痛みの原因
本当のダメージ
ダメージの原因
キューティクル 紫外線・摩擦・カラー・パーマ・ドライヤー、アイロンの熱
コルテックス カラー・パーマ・アイロンの熱
キューティクルは紫外線や枕との摩擦でもダメージが発生しますので髪を伸ばしている方はダメージと付き合っていかなくてはいけません。
ただしそうした自然のダメージとカラー、パーマ、アイロンなどのダメージではダメージ量に大きな差があります。
カラーで例えるなら薬剤の強さにもよりますが体感的には
カラー1回=一年分の紫外線ダメージ量
大げさな話ではなくそのくらい薬品ダメージは大きいです。
最近よく使われているコテやアイロンも温度によりますが基本的に薬剤並みにダメージなので注意が必要です。
偽のダメージ
髪がパサパサして膨らむする。
ツヤ感が無い。
髪が絡まる。
などを感じ自身の髪が傷んだいると思っている方はいませんか?
その原因はダメージのせいではなくあなた自身の髪質かもしれません。
ダメージのせいだと思ってダメージに良い高価なカラー剤、高価なパーマ剤、高価なトリートメントなどを使っているならそれはもったいないですよね?
仮にそういう方は基本的にダメージが0でもツヤ髪にはなりません、ボリュームもおさまりません、髪も絡みます。
※髪質の程度にもよりますが。
これが髪質でダメージだと勘違いするケースです
理由
ツヤが出ない ・髪の表面(キューティクル)の平滑性がない。
広がり ・髪のねじれ(くせ毛)
そのせいで髪の強度が上がり収まらない。
・キューティクルの枚数が多く剛毛。
絡まり ・髪の表面(キューティクル)の油分不足
自分の髪の悩みの原因がダメージなのか髪質なのかの見極め方です
見極め方
ツヤが出ない ・キューティクルに平滑性がない
・クセ毛
広がり ・クセ毛
・剛毛で硬くてハリがある。
絡まり ・キューティクルが少ない髪。
・髪が細い方。
上記に該当する方で今まで何をしても改善しなかったという方はおそらく生まれ持った髪質が原因です。
髪の痛ませないためには
ダメージ対策
カラー ・サロンで知識のある人にダメージレスな薬剤選定をしてもらう
・セルフカラーでは薬剤選定できないので控える。
・メッシュ(ハイライトなどで全頭は染めない)
パーマ ・知識のある美容師に自身の毛髪状態に合わせたより効果的でダメージレスな薬剤選定をしてもらう
・一般的なホット形パーマ(デジパ)などは避ける。(例外あり)
・クリープなどでローダメージで最大限の効果を出してもらう
アイロン ・毛先はあまり熱を加えない。
・温度設定をダメージ部、髪質によって使い分ける。
【軟毛、ハイダメージ毛140℃】【硬毛、ノーダメージ毛180℃】
・ヘアビューロンなどのダメージ対策加工をしてあるアイロンを使う
ホームケア ・トリートメントの使用
・レプロナイザー等のホームケアドライヤーを使う
・アウトバストリートメントの使用
カラー、パーマは誰がそのように行っても確実に髪にダメージを与えます、それは事実です。
しかし与えるダメージ量は薬剤の種類や施術方法により大きく異なってきます。
言い方を変えれば知識のない美容師のカラーとセルフカラーのダメージ量は大差がありません。
逆に知識のある美容師のカラーとセルフカラーではダメージ量に天地の差が生まれます。
カラーやパーマをするのなら知識のある美容を見つけること。
一番確実なのは資格や経歴で確かめる方法です。
髪が傷んでしまった場合の対策と髪質の悩み対策
ダメージの場合
まず前提として髪のダメージは直せません。
そこを理解するのが大切です。
その上でダメージした髪への対策方法は傷んでいないように見せる事、それしかありません。
残念ですが今の毛髪科学ではそれが限界なのです。
具体的な方法としては大まかに2つ。
①
・コルテックスに栄養分を補充するために内部成分がしっかり配合されているトリートメントなどを使用。
注意点
・内部成分が入っているアイテムは少ないので見極め、入手が困難。その上コルテックスまでしっかり浸透させるのも困難。
・仮に栄養成分を入れ込めたとしても数日で元のスカスカの髪に戻ります。
②
・キューティクルの平滑性を保つためにヘアアイロンの使用。
・キューティクル保護をしっかりできるだけの油分を髪に留まらせるためのトリートメント、アウトバストリートメントを併用使用。
注意点
・アイロンは更なるダメージを与えますのでお出かけの際などだけに限定し日常的な使用は控えることを推奨します。
・油分でのコーティングは効果的ですが付けすぎると不自然なツヤ感が出ますので使用量に注意してください。
髪質が原因の場合
対策
ツヤが出ない ・平滑性を出すために自身の髪を作り変える必要があるのでストレートパーマ。
広がり ・髪のねじれ(くせ毛)が原因で広がる細毛の髪はねじれを直すためにストレートパーマ
・剛毛でハリがあって広がる方はダメージを適度に与えて髪を弱らせハリを抑える
絡まり ・髪の表面を油分でコーティングする為トリートメント、アウトバストリートメント併用使用。
・髪が伸びると毛先はさらに油分が低下し絡みが悪化するのでショートスタイルを推奨。
ダメージケアではなくストレートパーマなどで髪質自体を変える方法が最も有効となります。
個人的には生まれ持った髪質を活かす。
コンプレックスを逆に活かす髪型選定をするのがオススメです。
余談
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。
以下は私の個人的な意見になります。
今回のダメージケアって真偽を確かめるのが結構難しいんですよね。
・・・なんで商売の為とは言っても大嘘を平気でつけるんだろう?
美容室で働いてる時からずっと思っていました。
例えばトリートメント。
勿論使用する物によりますが例えばサロンで行うシステムトリートメントをお客様にダメージケアに効きますよってオススメするとします。
トリートメント終えて乾かして確かにツルツルツヤツヤなんですよ。
でも数日で元の髪に戻る。
お客様ってそれを望んでるんでしょうか?
百歩譲ってダメージヘアのお客間にそれを行うならわかるとしましょう。
だけど髪のツヤが髪質原因の人にもダメージケアしてツヤを出しましょうってトリートメントをオススメするんですよね。
でもツヤが出ない。パサつきが直らない。広がりが直らない。
挙げ句の果てに『一回じゃダメなので継続的にケアして髪質改善していきましょうね』なんて言い出すんですよ。
・・・うーん、良い悪いとかじゃなくてそういうのってなんで言えるんだろう?
私だったら正直に効果の有無をお伝えしたいですね。(デリケートな事であればオブラートに包む事は必要だと思いますが)
その分のご予算を用意していただけるなら意味のある施術やアイテムを使っていきたい。
あくまで私なら、です。
あと誤解されると悪いのでお伝えしますがシステムトリートメントでも単なるトリートメントでなく髪の結合を並び替えて再結合させて髪質を変えるものも極々少数ですがあるのも確かです。
でもその見極めってお客様はできないですよね?
だからお客様が美容師の言葉の真偽を見極めるのって本当に難しいと思います。
この記事へのコメントはありません。